ある時、書店をぶらっと歩いていました。
ビジネス書、自己啓発書などで平積みになっている本をざっと見てみます。
例えば、最近は「文章が書けない人のための文章術」みたいな本もよく見かけます。
関心を持ってこれらの本を見たとき、ハッとしたことがあります。

できる人は学ばなくともできる

逆上がりができる人とできない人

こどものころ、鉄棒で、逆上がりは出来ましたか?
私は覚えるまでに苦労しました。
泳ぎなんかもそうです。
とっかかりが本当に大変でした。

けど、世の中には、初めてやる逆上がりをそこそこうまくやったり、
水に入ったら、感覚で泳げる人がいたりします。

文章を書ける人と書けない人

仕事にかかわる分野で言うなら、文章を書けるかかけないか。
スピーチが上手いか、下手か。
そんなところもありますね。

これもできる人は習わずともできるし、出来ない人は習ってもなかなかうまくできません。
私に関して言えば、書くという事は大好きだし、そこそこ評価を頂いています。
そんな私が、冒頭のような文章術の本を見ると、なんとなく感覚的にやっていることが書いてあったりします。

得意にしている人は無意識にしている事も、そうでない人は意識して練習しないと出来ない事があるのです。

すでに差はついている

できないことを頑張ることの価値

何かを始めるとき、上手くいかない事って、印象に残ります。
コンプレックスになるから、それを乗り越えたい、という思いは湧き上がると思います。
だから、そのコンプレックスを解消するために、それを頑張ってクリアするというのは、とても価値のあることだと思います。

実はそういった、コンプレックス解消が、その人を世界的な存在に押し上げることもあります。
例えば、ボクシングや格闘技のチャンピオンのインタビューを見ると、「子どもの頃いじめられっ子だった」という話をよく聞きます。
コンプレックスをばねにして、頑張った結果だと思います。

そういう意味では、コンプレックスというのは、その人の努力という才能を引き出す大事な起爆剤と言えそうです。

どうしても伸びないときの見極め

あるセールスライターも、もともとは文章が非常に苦手だったと吐露しています。
だから、初めの段階で「苦手意識を持っている」からと言って、それが不得手だとは限らないようです。
何もせずダメと決めてしまうのはあまりもったいないですが、やってみた感じでなんとなくわかるタイミングがあるのではないでしょうか。

誰もが得意を伸ばせる世界

この世界での自分の役割

世の中の人が、苦手なことを手放し、得意なことでお互いを助け合うことができれば、世界全体の効率って結構上がるんじゃないかと思うんです。
ニガテをモチベーションとする分にはいいんです。だけど、苦手に囚われるのではなく、得意を活き活きと活かし、それが周囲のためになる。そんな世界になればいいな、なんて思っています。

自身の得意を活かす。
そんなテーマをもって日々を過ごしてみてはいかがでしょうか?

ポイント整理

・得意なことは学ばなくともある程度できる
・コンプレックスは、才能を引き出す起爆剤になることがある
・すべての人が得意を活かすことができれば、世界はより良くなるように思う