多くの人が、ついつい先延ばしをしてしまう傾向にあります。
テスト前日になって、「あの時ちゃんと勉強をやっていたら」とか、
プロジェクトのシメキリがまじかになって、「あの時期にもっと力を入れてやっていたら」とか、
多くの人が、「先延ばし」をしたことに対する後悔の経験をお持ちじゃないかと思います。
デイモン・ザハリダリスは、著書『「先延ばしグセ」が治る21の方法 』の中で、先延ばしグセの克服法を指南しています。
今回はその内容を凝縮してまとめてみたいと思います。
先延ばしグセの13の理由
先延ばしの理由
先延ばしの理由①失敗の恐怖
行動の結果が確定してしまう事、そしてそれが失敗であることへの恐怖が先延ばしを行う理由の一つとなっていると考えられます。
先延ばしの理由②成功の恐怖
成功することで、現在のコンフォートゾーンから出ざるを得ない事に対する恐怖。
先延ばしの理由③完璧主義
高い水準の完成を目指すあまり、スタートすることが出来なくなる。
先延ばしの理由④何かに圧倒されているという感覚
本来の行動とは関係ないところで起こる強いインパクトのある出来事などで歩みが阻まれることがあります。
先延ばしの理由⑤怠け癖
怠けたい、サボりたい、という感情。
先延ばしの理由⑥退屈
やろうとすることに退屈を感じている。(魅力を感じていない)
先延ばしの理由⑦努力を嫌がる傾向
成果がすぐに見えないと、努力をしにくい。
先延ばしの理由⑧ネガティブなセルフトーク
心の中で自分をけなすこと。
先延ばしの理由⑨フラストレーション耐性が低い
事態が実際より深刻だと思う傾向の強い人は、気に入らない結果に結びつきそうな行動は拒絶しがち。
先延ばしの理由⑩どこからどうやってとりかかっていいかわからない
何から手を付けるかを決められず、課題の波に溺れていると、前に進めなくなります。
先延ばしの理由⑪優柔不断
決断ができなければ、スタートはズルズル遅れます。
先延ばしの理由⑫すぐに欲求を満たせる選択の存在
手近な娯楽や享楽に惑わされがち。
先延ばしの理由⑬行動を起こさなくてもただちに罰せられる恐れがない
強い強制力の欠如。
先延ばし癖を改善する21のテクニック
改善テクニック
【1】まずカエルを食べる
カエル=気の進まない課題から手を付ける。
【2】とりあえず10分だけやってみる
とにかく短い時間でいいからスタートしてみる。
【3】自分に褒美を与える
退屈な課題の後には楽しい事をスケジュールする。
【4】1日の予定表を埋める
1日の予定をTODOリストで埋める
【5】課題の優先順位をつける
小さな課題ばかりに時間を使うのではなく、大事な課題にも目を向ける。
【6】日々のToDoリストは7項目までにする
7項目までなら1日でギリギリできる。ToDoリストを完了させてモチベーション維持を。
【7】取り組む時間を制限する
だらだらと続けるのではなく短時間に集中してやる。
【8】誰かに締め切りを設定してもらう
自分ではなく、他人に設定してもらうところがポイント。
【9】1日の中でエネルギーがピークに達する時間を活用する
朝型人間なら朝に、重要な課題に取り組もう。
【10】誰かと約束をする
誰かと約束をすることで、プレッシャーになって成功確率が高まる。
【11】大きな課題を細分化する
大きな課題は圧倒されるので、小さな課題に分割しよう。
【12】できれば退屈な作業を避ける
退屈な作業ならば、他人に任せることができないかを検討してみよう。
【13】集中を乱す環境要因を取り除く
スマホは遠ざけよう。
【14】インターネットへのアクセスは制限する
インターネット、SNSも遠ざけよう。
【15】作業時間を細切れに分割する
課題全体像を眺め、その作業時間を計算する。
それを細切れにして、計画を立てるという方法。
課題が小さくなるので、圧倒されなくて済みます。
【16】不要な課題をできる限り排除する
些細な課題は、ToDoリストに入れない。
【17】一つの課題にフォーカスする
マルチタスキングは先延ばしの一種。一つの事に集中しよう。
【18】ネガティブなセルフトークを排除する
「どうせ自分なんて」「完璧でなければならない」という思い込みは捨てよう。
【19】選択肢を一つに限定する
いろんな可能性を考えすぎず、一択で。
【20】先延ばしの理由を見極める
自分にとっての先延ばしのトリガーを知ることで、はじめて対策が打てる。
【21】毎週目標を見直す
中期的な目標を俯瞰することで、必要なタスクを見極める。
先延ばし癖を改善するために必要な事
21の対策を俯瞰してみると……
以上が、デイモン・ザハリダリスの『「先延ばしグセ」が治る21の方法 』にあげられた項目です。
全体を見渡してみてみると、
・現在持っている課題をよく観察する事
・自分自身のメンタルを観察する事
がとても大事なことのように見えるのですがいかがでしょうか。